瞬発力■素早い判断力、第1感の大切さ


☆10.瞬発力~素早い判断力、第1感の大切さ
1.瞬発力とは?
2.「第1感」の大切さ
3.taroo流何切る勉強法
4.おすすめ本



1.瞬発力とは?
ここでいう「瞬発力」とは「瞬間的に判断する力」のことです。
麻雀は4人のプレイヤーの1打1打で状況がころころ変わる上に、
それぞれの持ち時間はものすごく短いのです。
その目まぐるしく変わる局面に、瞬間的に判断して対応していく力が必要なのです。
ものすごいスピードで打つ人っているじゃないですか?
(雀鬼流を思い浮かべていただければ良いかと)
私なんかは結構遅いほうなんですがね。
彼らと打つと、瞬時にたくさんのことを考えなければならない。
彼らのスピードについていけなくて、間違った打牌をしてしまったり、鳴きたい牌が鳴けなかったり、判断ミスをしたりするのは、瞬発力が無いってことです。
つまり麻雀力が無いってことなんです。
瞬発力=瞬間的に判断する力は、麻雀が強くなるためには重要な要素なんですよ。



最も瞬発力が必要なのは、鳴きの判断をする時でしょうか。
例えば、ゲームでは鳴ける牌が出ると一瞬止まりますね。
(私もたまーにネットゲームをやるんですが、このシステムにどうしても慣れないんですね。
鳴き無しにしておくと鳴き忘れるし、鳴きありにしておくといちいち止まって煩わしい。
このシステムをうまく使いこなすのもネットゲームで勝つコツなのでしょうね。)
リアルの麻雀では、あなたが鳴きたい牌が出ても、誰も待ってはくれません。
ですから、あなたは鳴きたい牌が出たらすぐに発声しなければならない。
鳴くべき牌を常に考えていて、準備しておく必要があるのです。
また、
「鳴く予定だったけど、カンが入ったから面前でいこう」
とか
「面前の予定だったけど、この牌は薄いから鳴こう。」
など、相手の行動により、局面は常に変化していくのですから、あなたはそれに応じて瞬間的に判断していかなければなりません。
(「誰かが一牌ツモって切るたびに、局面は変化する」というマインドをしっかり身につけておいてくださいね。)
他にも、
「手がわりする牌が無くなったからリーチしよう」
「あいつからリーチ棒が出たからリーチしよう」
など、リーチの判断にも瞬発力は必要ですね。



2.「第1感」の大切さ
第1感」という言葉があります。
パッと見た第一印象で瞬時に判断すること。
直感的なひらめきです。

将棋ではよく使われる言葉ですね。
「第1感では2四歩だ。」
と、まず局面をパッと見て最善手を挙げてみます。
そして制限時間の中で検証し、
「やはり2四歩が最善だ。」
とか
「3五歩の方が優れているな」
とか考えて指すわけです。
麻雀ではこの「第1感」がとても大切なのです。
実戦で打牌選択をする時、あなたに与えられた時間は1~2秒。
将棋と違ってじっくりと検証する時間なんてありません。
ですから、麻雀ではほとんど第1感で打牌を選択していくことになります。
検証する暇がないのですから、あらゆるツモを想定して、
「これをツモったらこれを切る」
のようにあらかじめ決めておくことにより、瞬発力を高めていきます。
「経験則」や「流れ!?」など、あなたの引き出しをフル活用して、いかに第1感を最善手に近づけるか?
これが麻雀で勝つ上で必要なことなのです。
ですから、第1感を鍛えるにはとにかく数稽古です。
実戦を繰り返すことにより、あらゆるパターンをあなたの脳の引き出しに詰め込むのです。
その経験の積み重ねが、第1感、瞬間的に判断する力の源となるのです。



3.taroo流何切る勉強法
「何を切る」でもじっくり検証すれば誰でも正解できるのは当たり前のことなのです。
いかに正解を瞬間的に判断できるかどうかが問題なのです。
例えば、
「五萬切りだと8種23牌でテンパイ、六萬切りだと7種21牌でテンパイだから五萬切りが正解」
とか言っても、実際にはそんなこと数えてる時間なんかないじゃないですか?
もしかして強い人はみんな数えてるのかな?
少なくとも私はそんなこと考えたこともないし、それが強くなるため(少なくとも私程度の強さw)に必要なことだとは思いません。
そこで第1感を鍛えるための秘策「taroo流何を切る勉強法」をご紹介します。
(いや別に大したものではないんですが(笑))
以前「何を切る」が牌効率や手筋を覚えるのにとても役立つと書きました。
しかし、じっくり考えて出した答えが正解だとしてもあまり意味が無いのです。
いかに、第1感と正解を近づけるかが、強くなるために必要なのです。

1.まず問題をパッと見ます。
2.答えを第1感で考えます。(1~2秒)
3.次にじっくりと考えて答えを出します。(時間無制限)
4.出題者の答えを見ます。
5.出題者の答えとあなたの答え(2と3で出した答え)を照らし合わせて検証します。
必ずしもあなたの答えと出題者の答えが一致しなくてもかまいません。
あなたの第1感とじっくり考えた答えを一致させることが目的ですから。
(とはいえ、あまりにもとんでもない答えを出されても困りますが(笑))
そもそも「何を切る」って必ずしも正しい答えが書いてあるとは限りません。
出題者の答えは、あくまで出題者の答え。
答えの内の一つにすぎないのですから。
出題者の答えにつっこみを入れられるくらいになれれば完璧ですね(笑)



4.おすすめ本
■M・グラッドウェル 「第1感~『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい
データや検証も大事ですが、それが必ずしも正解ではないことを教えてくれる良書。
第1感は経験を積むことにより鍛えられるのです。
麻雀もそう。
知識、データばかりを詰め込んでも実戦では全く役にたちません。
打ち込みあるのみです。
■羽生善治 「決断力
帯の「直感の7割は正しい」と言う言葉につられて買ってしまいました(笑)
私は元々将棋が好きで、よくブログでもネタに使っています。
将棋と麻雀には共通点が多いと思います。
将棋を知らないあなたでも、麻雀に関するかなりの気づきを得られること必須です。
■羽生善治 「図解 羽生善治の頭脳強化ドリル
将棋の発想を仕事に活かすことを目的とした、ビジネスマン向けの本。
ビジネスマンだけでなく、麻雀打ちにもおすすめです(笑)
「決断力」を読んだなら是非!

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    ◆taroo(たろー)

    雀荘検索「麻雀王国」やニュースサイト「麻雀ウォッチ」で麻雀界の情報を発信しています。こちらはtarooの個人ブログで、麻雀業界についてあれこれ書いています。
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