4つの戦略(4):形式テンパイの精度を上げる
八段くらいまでは押し引きにメリハリをつけて、オリるときはしっかりベタオリ、というのが安定はすると思います。
ただそれだけでは九段、十段など上位で安定するのは難しく、致命的な放銃を避けつつテンパイ料での収入や相手の攻めをかわしたアガリなどの細かい技術が必要になってくるでしょう。
私も昔はそこまで深くは考えて無かったんですよ。
このあたりは高段者は本当にうまいので、観戦して見ると良いと思います。
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八段くらいまでは押し引きにメリハリをつけて、オリるときはしっかりベタオリ、というのが安定はすると思います。
ただそれだけでは九段、十段など上位で安定するのは難しく、致命的な放銃を避けつつテンパイ料での収入や相手の攻めをかわしたアガリなどの細かい技術が必要になってくるでしょう。
私も昔はそこまで深くは考えて無かったんですよ。
このあたりは高段者は本当にうまいので、観戦して見ると良いと思います。
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これは私が初めて7段に昇段した時の成績です。
このときの副露率は0.292。(今は0.353)
昇段した時の記事にもあるとおり、どちらかというとメンゼン派だったのを天鳳の対戦相手に合わせてスピードアップしたのですね。
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★3 アガリへの速度をさらに加速させる
4つの戦略の3つ目は「アガリへの速度をさらに加速させる」
この戦略には二人のキーマンがいます。
一人は小林剛プロ、もう一人は福地誠さんです。
私がこの戦略にたどり着いたのはこのお二人の影響があったのですね。
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まず始めに断っておきますが、これから紹介する内容は、鳳凰卓東南戦において私が実践した方針(戦略)になります。
必ずしも鳳凰卓東南戦(鳳南)の最適戦略とは限りませんのでご理解ください。
※前回の日記で「4つの方針」って書きましたが「4つの戦略」の方がいいかな?意味は同じだと思うけど。
十段以上のプレーヤーには色々なタイプがいますので、天鳳位、十段になる戦略は色々あるってことですね。
最近は独歩さんやshoot39さんと当たる機会が多かったですが、やっぱ打ち方全然違いますからねw
たまたまこの1000戦くらいがうまくハマっただけの可能性もあります。
そして、これらは七段~八段の時から実践していたものもあれば、九段を長期維持できなかった私が何とかしなければと思い、つい最近から実践し始めたもあります。
つまり七段配分だともっと最適な戦略があるかもしれません。
はい、それではいきましょう。
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少し前になりますが、麻雀ウォーカーの取材で将棋棋士の瀬川晶司さんとお会いする機会がありました。
参考:「将棋棋士と女流麻雀プロが麻雀対決!!」「将棋棋士VS女流麻雀プロ 第2弾!!」
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「麻雀で強くなるにはどうしたら良いですか?」
よくある質問です。
昨年の「全国大学対抗麻雀選手権大会」で土田浩翔プロ(最高位戦)がゲストでいらっしゃったのですが、そのときにも学生から上記の質問がありました。
参考:「麻雀ウォーカー – 第15回青雀旗争奪全国大学対抗麻雀選手権」
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※画像は福地先生のブログ(2009年4月30日)からお借りしました。
前回はの場合を考えてみました。
今回はそれ以外の場合を考えてみましょう。
他に切る候補があるとすれば、ですね。
◆の場合
これは全員に当たる可能性があります。
さらに、下家がをアンカンしています。
親や上家に待ちが残っている可能性は十分ありますね。
特に上家は5巡目に切ってますし。
ダブロンの可能性は十分ありますね。
しかもが見えていない。
これを切るのは相当な覚悟が必要です。
満貫×2くらいは頭に入れておきましょう。
でもって最高はトリプルロンで流局ですなw
後は親の現物の切りもあるかもしれませんが、上家へのの安全度と、親へのの安全度を比較し、さらに下家のカンやの可能性を考えると、の方が良さそうですね。
「これを切って放銃したら何点くらいあるか?」
と考えることは、他の打牌候補と比較して、被害を最小限にするために必要な考え方で、守備の意識としてとても大切なことです。
今回のケースでは、放銃した場合のリスクが最も低いが優秀なのではないかと思います。
さらに、切りは自分の手牌を見ても、イーシャンテンを維持しており、もしリーチ者の誰かが、を通せば、テンパイすることも可能でしょう。
というわけで私はを切るのですが、実際には時間切れで
「とりあえず字牌!エイヤッ!トゥ!」
とを切って親満を放銃することでしょうw
私が以前書いた、強くなるために必要な能力「瞬発力(目まぐるしく変わる局面に瞬間的に対応できる能力)」っていうのはこういう時に発揮されるんですね。
目指せ!村上くん(この間0.00001秒) (東京大学物語)
画像は福地先生のブログ(2009年4月30日)からお借りしました。
ここで何を切るべきか?と先生が書いたところ、いろいろな方がコメントしてました。
「何を切っても危ないので、まっすぐ」とか「上家の現物で親の筋の」という意見が多かったですね。
福地先生はを切って親に放銃となってしまいました。(牌譜)
で、ひとまず何を切ったらいいのかは置いておいて、
前回話した「○○を切ってもし放銃したら何点くらいあるか」という視点から考えてみましょう。
◆まずあなたがを切りたい、という場合。
ちなみには生牌で、全員に当たる可能性があります。
ダブロンの可能性はゼロではありませんが、まず無いでしょう。
仮に親に打った場合、東場ですので、親はダブ東ですね。
そして親は一発目です。
ということは、「リーチ一発ダブ東」までは確定しています。
最低でも12000点ありますね。
これにドラ・赤・裏ドラなどが絡むと、18000点くらいあるかもしれません。
あぁ恐ろしい。
上家に打つと、最低2600点(「リーチ東」)。
下家に打つと、をアンカンしていますから、最低でも4500点(70符2ハン)はありますね。
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今回はカンが入っていますので、ドラは全部で11枚(8枚+赤3)あります。
場に1枚、自分で2枚使っていて、ドラ表示牌に1枚です。
ってことは残り7枚のドラがあるので、残りの山を考えると、まぁ一人1枚は使ってそうですね。
さらに、これに裏ドラが増える可能性があります。
(ドラが全部で○枚あるって話は結構大事なので、また後で書きます。)
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◆次にを切る場合
まず上家には安全牌です。
そして親には筋で、通りそうです。
ということで下家に当たる可能性がありますね。
下家に放銃した場合、何点くらいあるでしょうか?
は上家が一枚切っているのでシャンポンはない。
当たるとしたら、ほぼリャンメンのパターンです。
ということは、のドラまたぎになりますので、必ずドラが含まれることになります。
これは昨日のの話と似たようなことですね。
ということは、「リーチドラ1」は確定していて、をアンカンしていますから、最低でも4500点はありますね。
◆を切る場合。
これはまず上家に安全牌ですね。
は自分から2枚見えています。
が4枚見えているので、カンチャンやペンチャンは無い。
上家が一枚切っているのでシャンポンも無い。
ということは、当たるとすれば、リャンメン待ちですね。
そして、ここでポイントなのは、自分がを持っていること。
つまり、で放銃したとしても、相手はを使っていないってことですね。
ということは、やに比べて、放銃した時の打点が低いのではないか、と推測できます。
ですから、超楽観的に考えますと、下家に「リーチのみ」を振り込むパターンがありますね。
長くなってしまったので、コメントには無かった牌は次回で考えてみましょう。
たまにはまともな麻雀の話でも…
相手のリーチの待ちを読むってことはかなり難しいことですよね。
まぁほとんど読めないっていってもいい。
と、いうわけで自分の都合だけ考えて、何も考えずに危険牌を切ることもあると思います。
でも、そこでひとつ考えていて欲しいことがあります。
それは、”今切る牌がもし当たりだったら、何点くらいあるか?“ということ。
わかりやすい例から出しましょうか。
一般的な赤3のフリーとか天鳳において、
東1局 東家 ドラ
で南家が
こんな仕掛けをしていたとします。
さあ、あなたがを切って、もし当たりだったら何点くらいあるでしょうか?
・・・
はい、正解!
32000点です。
というわけで、一応自分もテンパイですけど、切らないって人が多いと思います。
リスクの方が大きいわけですね。
じゃあこれは?
東1局 南家 ドラ
で、東家がこんな捨牌で立直
さぁ、を切ってリーチをしたいあなた。
もし当たりだったとしたら、何点くらいあると思いますか?
あ、別に切るなって言ってるわけではないですよ。
最低でも、単騎の「リーチ一発ドラドラ」は保証されている。(保証?w)
もしかしたら「リーチ一発ダブ東ドラ3赤1」の24000位あるかもしれない。
ってことが頭に入っているかどうか、ということですね。
そこでもう一つ問題。
南4局 南家 35000点持ちのトップ目
しかし、15000点持ちの東家からリーチが入っています。
捨牌はまぁこんな感じにしときますか。
で、がもう一枚場に捨てられているとします。
今、を切ればテンパイですね。
で、自分からが3枚見えていますので、ワンチャンスですね。
じゃあ切りましょうか。
いいと思います。
でもちょっと待って下さい。
これ、もしで放銃したとしたら、何点くらいになるでしょうか?
ここでのポイントは、ワンチャンスではあるが、が見えていないこと。
もちろん、ペンやシャンポン待ちもあるのですが、
リャンメンに打った場合は必ずが使われているってことですね。
ということは、
「もし放銃したら大体満貫くらいはあることを覚悟して切ってね。」
↓
「もし放銃したら親満で逆転されるかもしれない」
これが頭に入っているかどうか。
それをわかってて切るのと、ただテンパイだからと言って切るのとではだいぶ違います。
は4枚しかないんですが、その内1枚はです。
当たり前なんですが、とっても大事なことですね。
まぁ、あまり深く考えすぎると切るべき牌が切れなくなるので、放銃する確率と放銃した場合の打点のバランスを良く考えて下さいね。
福地先生のブログ(2009年4月30日)にいい問題がありました。
さぁ、何を切ったらいいんでしょうか?
いやそうじゃなかった。
あなたの切る牌がもし当たりだったら、何点くらいありそうですかねー?