裏ドラや一発の考え方


☆16.裏ドラや一発の考え方
前回、前々回とリーチのメリット・デメリットについて書きました。
今回はそれに関係する「一発」と「裏ドラ」について書いていきたいと思います。



「一発」と「裏ドラ」はリーチをかけてアガッた人だけが得る権利があります。
リーチのメリットの一つですね。
よく相手に対して
「ホントお前は一発が多いなぁ」
とか
「ホント裏ドラが良くのるよなぁ」
と愚痴を言う人っていますよね。
相手はなぜ一発や裏ドラが多いんだと思いますか?
それはそれだけリーチをたくさんかけているから。
リーチ率が高いからです。

別に持って生まれた運が違うとかそんなんじゃありません。
ただ、リーチをかける回数が多いから、その分一発や裏ドラの回数が多いのです。
もちろん一発や裏ドラはアガらなければ権利がありません。
ですから、何でもかんでもリーチをかければいいってもんじゃないです。
強者は裏ドラもよく乗りますし、一発も多いです。
それはリーチ率が高く、アガりやすいリーチをかけているからです。
「待ちが広い」「場に安い色」「山にいる」「誰も使えない」などなど、いい待ちでリーチをかけているからこそ一発でアガれるのです。
そしてリーチ成功率が高いからこそ、裏ドラもたくさん乗るのです。
「全然裏ドラが乗らないなぁ」
「全然一発でアガれないなぁ」
なんて言っているあなた。
無意味なダマテンが多すぎやしませんか?
リーチをかけなければ、権利さえ得られないんですよ。
そしてそのリーチは待ちが悪すぎやしませんか?
そんな待ちで一発でアガろうなんて虫が良すぎますよ。
アガらないと裏ドラの権利は得られないのですよ。



私は常に「一発でツモり、裏ドラを乗せる」つもりでリーチをかけています。
「ピンフのみはリーチかダマか?」
っていう質問は良くあります。
私は基本的にリーチをかけるのですが、この手をピンフのみだとは思っていません。
最低でも「メンピンツモ裏」「メンピン一発ツモ」の1300-2600のつもりでリーチをかけています。
もしくは「メンピン一発ツモ裏裏」の3000-6000です(笑)
思考は現実化する」のです。
思い込むことってとても大事なんですよ。
「きっと裏ドラ乗らないだろうなぁ」
なんて思ってる人がほんとに裏ドラ乗ると思いますか?
もちろんオーラスの条件戦では
「もし裏ドラが乗らなかったら」
ということも考えています。
例えば、
「もしこれで裏ドラが乗らなかったらアガラス(アガッても4着)」
という条件であればアガらない場合があります。
まぁ場況にもよるのですが、
「出アガリでは裏1条件でラス回避」
「ツモれば必ずラス回避」
であれば、ロン牌が出てもアガらずにツモ専(ツモ限定)です。
いくら裏ドラのせるつもりでリーチをかけていても、必ず乗るわけではありません。
(所詮裏ドラの乗る確率は3割なのです)
偶然に頼らずに確実性を求めるのも大事なのです。
最高のケースと最悪のケースをバランスよく考えましょう。
ただ基本的には前向きに考えたほうがいいでしょう。
思考は現実化する」(ナポレオン・ヒル)
大事な大事なマインドです。

調子に乗るな!リーチのデメリット


☆15.調子に乗るな!リーチのデメリット
前回のメルマガでは「リーチのメリット」について書きました。
今回は「リーチのデメリット」について書きます。
一般的に考えられているデメリットとしては、
・自分の手牌を固定する
・ダマテンだと出る牌が止まる
・1000点払う
・テンパイを相手に知らせることにより相手に対応される

でしょうか?
一番大事なのはやはり「自分の手牌を固定する」ことです。
リーチをかけた瞬間、あなたはどんなに素晴らしい手がわりの牌を引いても、取り替えることが出来ないのです。
リーチをかけた瞬間、あなたは他の3人から同時に追っかけリーチがかかり、危険牌を引いてもオリルことができないのです。
ダントツトップ目だからといって調子に乗ってリーチをかけると・・・
よくある光景ですね。



そして同じく大事なのですが、多くの人が重要視していないのが「1000点払う」ということ。
オーラス、あなたは1000点払うことにより、相手に逆転されてしまった記憶はありませんか?
2着以下にいる人は、「リーチ棒でないかなぁ」なんて考えていることが多いのです。
ましてや、トップ目からリーチ棒が出れば2000点も差が縮まるのですから!
1000点払うリーチは簡単するくせに、必死で3副露して1000点をアガリに行くのをみるとなんだかなぁと思います。
もちろん、それ以上の価値をもつ1000点のアガリもありますし、1000点を払う価値のあるリーチのみの手もありますけどね。



多くの人が、「テンパッたから」リーチをしているのです。
何も考えずにリーチをかけているのです。
リーチは投資なのです。
1000点も投資しているのですからそれ以上のリターン(見返り)が求められるとき、リーチをかけましょう。
あなたのその投資先は間違っていませんか?
本当に1000点払うだけの価値のある手牌なのですか?
ちなみに私の○○の株は・・・(笑)
リーチは1000点も払う投資である
大事なマインドです。



「相手に対応される」というデメリットは「相手に注目される」ということです。
あなた以上に注目を受けている人がいる場合、リーチをかけないほうが良い場合があります
ドラポンをしている人の現物でテンパイした。
ピンズとマンズのホンイツをしている人がいるとき、ソーズでテンパイした。
などなど。
このような状況でリーチをかけると、あなたに注目が集まってしまい、とたんにアガリにくくなります。
(もちろん点数欲しさにリーチかけるのは問題ない)
あえて注目を受けるためのリーチ、というのもあります。
つまり、リーチをかけたほうがでやすい。
引っかけ待ちなどですね。
ですから、注目を受けることがデメリットばかりであるとはいえません。
しかし、「テンパイを相手に知らせる」ということ。
これは思った以上にデメリットの場合があります。
極端な例を出すと、国士無双。
あなたは明らかに国士無双の捨て牌で、場に3枚出ている東待ちになりました。
あなたがダマテンならば、相手も
「国士はわかっているけど、まだテンパっていないかもしれない」
と思い、自分の手牌優先で切る可能性はあります。
しかしリーチには切れないでしょう。
リーチはテンパイ宣言なのですから。
この例は極端ですが、このようなケースはたくさんあります。
リーチをかけることは、確実なテンパイ宣言です。
状況を良く考えてリーチをかけてくださいね。




2回にわたって、リーチのメリットとデメリットについて書きました。
リーチはめちゃめちゃ大事です。
一つのリーチ判断が勝負を左右することなどしょっちゅうあります。
最初はとにかくリーチをたくさんかけることをおすすめします。
リーチ率の高さが勝率の高さに比例すると考えてもいいくらいでしょう。
今回はリーチのデメリットを書きました。
しかし、最初はリーチのデメリットばかりを考えて欲しくはないのです。
デメリットのことは忘れて、とにかくたくさんリーチをかけてください。
ダマで満貫だからリーチをかけない
ピンフのみだからリーチをかけない
待ちが悪いからリーチをかけない
ホンイツだから(待ちがバレバレだから)リーチをかけない
そんなことはお構いなしにリーチをかけまくってください。
相手に嫌われるくらい(笑)
リーチがいかに強いか、リーチのメリットをたくさん感じてください。
そしてリーチをたくさんかけている内に、デメリットがわかってくると思います。
どのようなケースでリーチをかけないほうが良いのか?
リーチのタイミングは体で覚えてくださいね。

リーチのメリット・デメリット


☆14.リーチのメリット・デメリット
質問です。
あなたは何の目的でリーチをかけますか?
裏ドラが見たいから?
一発があるから?
続いて質問です。
あなたはある局面でダマテンにしました。
なんでリーチをかけなかったのですか?
手がわりがあるから?
待ちが悪いから?
リーチにはメリットとデメリットがあります。
あなたは何らかのメリットがあるからリーチをかけ、何らかのデメリットがあるからリーチをかけなかったのです。



まずはリーチのメリットについて考えてみましょう。
○一発の可能性がある
○裏ドラが見れる
○一ハンアップ

ほとんどの方が得点アップが目的でリーチをかけます。
もちろん私もそうですね。
ですが、私はもっと重要視しているメリットがあります。
それは
○相手を自由に打たせない(相手に対応させる)
ことです。
私は得点力アップの目的よりも重要視しています。
リーチがかかると、たいていの人は前もって持っていた安全牌を切ったり、自分の手がよくない人は、手を壊してオリにまわります。
(もちろん全ツッパの人もいますけどね)
もしあなたがリーチをかけていなければ、みな自分の都合で打牌します。
(ダマテンを警戒する人もいるんじゃないか?
そうかもしれませんが、たいていの人は実際にリーチがかかるまでは自分勝手に打牌します。)
「リーチ」の一言が、相手の切る牌を変えるのです。
相手が本来切るはずの牌を止めてしまうこともできるのです。
(これはデメリットでもあり、メリットでもあるのです)
相手が自由に打っていればアガッていた手を防ぐこともできるのです。



リーチをかけるとみんな嫌な顔するじゃないですか?
みんなリーチをかけられると嫌なんですよ。
だからあなたはリーチをかけまくればいい。
相手が嫌がることをするのが勝負に勝つ秘訣です。



「最終形だからリーチ」というのはよく聞きます。
私もそのようなケースは多いですけど。
ほとんどの人のそれは「手がわりが無いから」っていう意味がメインですよね?
私は「相手を自由に打たせない」という理由がメインでリーチします。
手がわりもないしダマテンでも満貫あるので打点は十分だ。

しかし赤もあるのでこの手はぜひツモりたい。

だから相手の進行を遅らせて、一巡でも多くツモろう。

リーチ
こんな思考でリーチをかけたりします。
一巡でも早くテンパイしてリーチをかける
これが相手にプレッシャーを与え、相手の手を遅らせることになるのです。
ですから牌効率が大事なんですね。
とはいえ以前にも書きましたが、ただテンパイを目指して愚形リーチを連発してもなめられるだけです。
(牌効率は「テンパイまでに最も効率のよい打牌をすること」ではなく
アガリまでに最も効率よい打牌をすること」です。)
逆に押し返されて、追っかけリーチの餌食に・・・なんてことも。
(リーチのデメリットは「手牌を固定してしまう」ことですから)
ですから、「打点・スピード・待ちの広さ」のバランスをよく考えてからリーチをかけましょう。



「リーチ」の一言には局面を支配する力を持っています。
あなたはその場の主導権を握ることができるのです。
リーチは相手の打牌を変えることができます。
ですから、
「リーチしていれば良かった」
「リーチしなければ良かった」
と考えるのは全く意味が無いのです。
リーチしたことにより、局面はまったく別のものになったのです。
あなたがリーチをかけたために、みんなオリて流局したとします。
「リーチをかけなかったら・・・」
いやいや。
あなたがリーチをかけたことにより、対面が手を曲げてアガリ損ねたかもしれませんよ。
あなたがダマテンにしたままツモアガッたとします。
「リーチをかけておけば・・・」
いやいや。
あなたがリーチをかけたら、下家が一発消しをしてたかもしれません。
あなたがリーチをかけたら、下家が前もって取っておいた安全牌を切り、
それを対面がチーしたかもしれません。
あなたがリーチをかけたら、そのアガリ牌があなたのツモかどうかはわからないのです。
ダマテンにしていたからこそ、ツモることができたのかもしれません。
リーチ前とリーチ後は全く別物
大事な大事なマインドです。
「リーチをかけても出るよ」
ダマテンでアガッたとき、放銃した人から負け惜しみのように言われることってありますよね。
これも
「本当にそうなの?」
って思っちゃいます。
そもそもあなたが放銃する前に「リーチ」の一声によって、他家に何らかのアクションがあるかもしれない。
あなたが打つ前に他家が放銃するかもしれないし、あなたに順番が回ってこないかもしれない。
しつこいようですが、
リーチ前とリーチ後は全く別物
ですので、
「リーチをかけていたら」
「リーチをかけていなかったら」
と考えるのは全く意味のないことなのです。
これはメンタルを安定させる意味でも大事なマインドですので、しっかりと身につけて置いてください。
これであなたは、「リーチをかける、かけない」で後悔することは一切無いはずです。
長くなりましたので、デメリットについてはまた次号書きますね。

わかりやすい表現


☆13.わかりやすい表現
春になると、あなたの職場にも新人が入ってきます。
新人は何もわからないので、あなたが教育係となって教えることになりました。
そこで注意したいのが、仕事を教えるときにその業界の専門用語を使わないこと
新人は何もわからないのです。
いかにわかりやすい表現で新人に理解させるかが、教える側としては大事です。
特に麻雀業界は専門用語が多いですから注意が必要ですね。
(これはブログでも記事にします。)
麻雀を教えるのも同じことが言えますね。
麻雀を深く理解している人ほど、教えるのが上手です。
わかりやすい例えを使ったり、短い言葉でまとめるのが上手いですね。
難しい言葉は頭に残りませんが、簡単な言葉はすんなり頭に入ってきます。
私はこのメルマガで戦術書をいくつか紹介してきました。
その中には、表現が難しく、初心者には理解しがたいものもあったかと思います。
そこで私がおすすめするのが片山まさゆき先生井出洋介プロです。
片山先生がすごいのは、何といっても戦術を短い言葉でわかりやすくまとめること。
これは深く麻雀を理解していないと決してできません。
現在連載中の「打姫!オバカミーコ」にはその才能がいかんなく発揮されています。
遠くて安い鳴きはタブー
現物0か1ならまっすぐ
などなど。
おすすめ本
打姫オバカミーコ
そして井出プロの戦術書もそうですね。
難しい言葉を使わないわかりやすい文章で、活字が嫌いな人でもすらすら読めます。
おすすめ本
東大式麻雀 強くなる打ち方―ネット時代にも対応 “攻め”のセオリー
東大式 麻雀に勝つ考え方―攻め・守り・状況判断の新セオリー



初級者の方には、はっきり言ってこの二人の作品だけを読めば十分じゃないかと思うほど、素晴らしいのです。
私もこの2人の影響はかなり受けています。
麻雀もそうですが、特に文章ですね。
いかに自分の考えをうまく読者に伝えられるか、ということが学べるお手本ですね。
もしあなたが教える側の立場であったなら、
小学生でもわかるようなわかりやすい表現や例えを使うことを心がけてください。
もしあなたが教わる側の立場であったなら、
難しい表現よりも、簡単な表現を使う人、本を参考にしてください。
誰にでも理解できる簡単な表現を使える人こそ、まさにプロなのです。
(井出プロはまさにプロの中のプロですね)
わたしも「プロメンバー」を自称するからには、一番に心がけていきたいことです。
わかりにくい表現があったらどんどんつっこんでくださいね(笑)

「自分の頭で考えよう」「麻雀は1対1ではない」


☆12.「自分の頭で考えよう」「麻雀は1対1ではない」
1.自分の頭で考えよう
2.麻雀は1対1ではない
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☆12.「自分の頭で考えよう」「麻雀は1対1ではない」
1.自分の頭で考えよう
前回、これまでのおさらいということで、たくさんの本やサイトをご紹介しました。
あなたは読んでいただけたでしょうか?
どれも素晴らしい本ですから必ず読んでくださいね。
もっとも肝心なのは、本に書いてある内容を鵜呑みにしないこと
そして自分の頭で考えること
本にはいろいろな戦術が書いてあります。
それをそのまま使うのではなくて、なぜその戦術が良いのか?ということを自分の頭で考えてください。
そして納得がいった戦術を使ってください。
自分の頭で考えることが重要なのです。
そうしないと応用が利かないのです。
麻雀には全く同じ局面なんて存在しません。
ですから同じ戦術がいつも通用するとは限らないのです。
なぜその戦術を使うのか、という背景が理解できていれば、どんな局面にも対応できるのです。
何も考えずに他人の戦術をそのまま真似をしても何の進歩も無いのです。
この「自分の頭で考える」ということが、あなたのシステム作りに最も必要なことですから、必ず意識しておいてください。




2.麻雀は1対1ではない
今回は麻雀に勝つためのマインドをもう一つご紹介します。
それは「麻雀は1対1ではない」ということです。
麻雀は4人でやるゲーム」なのです。
AさんBさんCさんDさんの4人で麻雀を打っていました。
AさんとBさんはとても強いとします。
Cさんは普通。
Dさんは初心者です。
Aさんは初心者のDさんからたくさんアガッて点棒を稼いでいました。
そして結局Aさんがトップになりました。
Bさんが悔しそうに言いました。
「俺、Aに一回も放銃していないのに負けちゃったよ。」
「Dからばっかアガッてたらそりゃ勝てるよ。」
でもね。
誰からアガろうが点棒の価値は一緒なのです。
強い人から満貫アガろうが、弱い人から満貫アガろうが、同じ満貫なのです。
だったら弱い人からアガったほうが楽じゃないですか?
(つまり強い人はそういう手作りをしているのです)




AさんはBさんと打つといつも負けていました。
そこでBさんは「Aとの格付けは済んだ」と言いました。
つまりBさんはAさんを自分より格下だとみなしたわけです。
しかしAさんは、Bさんのいない卓では常に勝っていました。
逆にBさんは他の人に負けることが結構ありました。
ですから、トータルの成績ではAさんの方がBさんより上でした。
それでもAさんはBさんより弱いのでしょうか?
もしこれが大会だったとしたら?
優勝するのはトータルの成績で上のAさんです。
それでもBさんはAさんを格下に見ることができるのでしょうか?
つまり「麻雀は1対1ではない」のです。
格付けなんてほとんど意味がありません。
麻雀は4人でやるゲーム」であり「すべてトータルで長期的に考えよう」ということなのです。
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今日の話、「鷲巣麻雀」だったら別ですよ(笑)

復習こそあなたの血肉となる~メルマガ第11号より


☆11.復習こそあなたの血肉となる
1.おさらい
2.おすすめ本とおすすめサイト
3.勉強をする上での注意
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☆11.復習こそあなたの血肉となる
今回はこれまでのおさらいをしたいと思います。
ブログのバックナンバーと照らし合わせて見ていただけるとわかりやすいと思います。
また、以前ご紹介したおすすめ本やサイトもまとめてご紹介いたします。
1.おさらい
まず第1回では「強くなる為の6つの心構え」をご紹介いたしました。
1.人の言うことを聞く「素直さ」
2.自分の実力はまだまだと思う「謙虚さ」
3.本などを読んで勉強する「探究心」
4.本などで得た知識を「実践」すること
5.人よりも何倍も「努力」すること
6.麻雀を好きになること、麻雀を「楽しむ」こと




第2回では「システム」について書きました。
強くなるためにはシステムを作ることなのです。
システムはフォーム、スタイルに基づいたルール、決め事のこと。
強者は自分独自のシステムを構築し、それを信頼し、忠実に守っているのです。



第3回では「強くなる為の勝利の方程式」をご紹介しました。
システムを作るためには基本的な能力が必要です。
その基本的な6つの力をわかりやすくご紹介したのが「強くなる為の勝利の方程式」です。
基本知識×(牌効率+手筋)×(ベタオリ+受け)×(マインド+メンタル)×押し引き×
瞬発力=麻雀力

6つの基本的能力
1.基本知識
2.(牌効率+手筋)
3.(ベタオリ+受け)
4.(マインド+メンタル)
5.押し引き
6.瞬発力




第4回では「バランスの重要性」をご紹介しました。
6つの基本的能力はどれが欠けていてもいけません。
なぜ掛け算なのか?
6つの力をバランスよく鍛えることが一番効率が良いのです。



第5回から第10回で6つの力を詳しくご紹介していきました。
特に「マインド」「メンタル」「押し引き」の重要性について書きました。




これまでの10回では戦術について一切触れていません。
麻雀牌は一切出てきません。
それはなぜでしょうか?
それは私の使っている戦術はすでに本やサイトに書いてあることばかりだから。
私独自の戦術なんてありません。
私は色々な本に書いてある戦術を自分なりに解釈し、自分にあったものだけを使っているに
過ぎないのです。
その組み合わせこそが、まさに私のシステムなのです。
それでもそれなりの成績が残せるわけです。
もしあなたが私程度の成績さえもあげられないのなら、それは勉強不足です。
今すぐ、私がおすすめする本、サイトを読んでくださいね。




2.おすすめ本とおすすめサイト
ここまでご紹介したおすすめ本とおすすめサイトをまとめてみます。
新しく追加したものもありますからチェックしてくださいね。
■基本知識を学ぶ
☆麻雀祭都
理想雀士の麻雀道場
麻雀講座 かにまじんの麻雀やおよろず
■マナーを学ぶ
雀のお宿
麻雀荘メンバーマニュアル
■牌効率や基本の手筋、守備を学ぶ
☆片山まさゆき 「打姫オバカミーコ
☆井出洋介 「東大式麻雀 強くなる打ち方~ネット時代にも対応《攻め》のセオリー
☆井出洋介 「東大式 麻雀に勝つ考え方―攻め・守り・状況判断の新セオリー
☆金子正輝 「最強プロが教える常勝の麻雀―牌の流れをズバリ読み切る『牌流定石』で必ず勝つ法
☆安藤満 「麻雀 絶対に勝つ定石
■マインド、押し引きを学ぶ
☆とつげき東北 「超・入門 科学する麻雀
☆天野晴夫 「リーチ麻雀論改革派
麻雀荘メンバー語録version2.0
実録麻雀エッセイ集
■瞬発力を学ぶ
☆M・グラッドウェル 「第1感~『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい
☆羽生善治 「決断力
☆羽生善治「図解 羽生善治の頭脳強化ドリル
■番外
上でご紹介した本をある程度理解できるようになってからお読みください。
ちょっと難しいかもしれませんがとても素晴らしい本です。
☆桜井章一 「超絶
☆桜井章一 「超絶2
☆桜井章一 「無敗の手順
☆桜井章一 「無敗の手順2




3.勉強をする上での注意
以前私の同僚で、たくさんの本を読んで知識を持っている男がいました。
しかしなぜか麻雀は弱かった。
彼は逆に情報を詰め込みすぎて、どれを信じてよいかわからなくなってしまったのですね。
戦術本はどれも書いてあることが違いますからね。
例えば、初心者は何も考えずに危険牌をバンバン切ってあがりに向かいます。
それは危険牌をいう情報を持っていないからです。
ようするに情報がありすぎる、判断材料がありすぎると逆に切るべき牌が切れなくなってし
まうのですね。
必要な情報と不必要な情報を取捨選択することはとても大事です。
たくさんの本を読むことは大事ですが、必ずあなたのフィルターにかけてくださいね。

瞬発力■素早い判断力、第1感の大切さ


☆10.瞬発力~素早い判断力、第1感の大切さ
1.瞬発力とは?
2.「第1感」の大切さ
3.taroo流何切る勉強法
4.おすすめ本



1.瞬発力とは?
ここでいう「瞬発力」とは「瞬間的に判断する力」のことです。
麻雀は4人のプレイヤーの1打1打で状況がころころ変わる上に、
それぞれの持ち時間はものすごく短いのです。
その目まぐるしく変わる局面に、瞬間的に判断して対応していく力が必要なのです。
ものすごいスピードで打つ人っているじゃないですか?
(雀鬼流を思い浮かべていただければ良いかと)
私なんかは結構遅いほうなんですがね。
彼らと打つと、瞬時にたくさんのことを考えなければならない。
彼らのスピードについていけなくて、間違った打牌をしてしまったり、鳴きたい牌が鳴けなかったり、判断ミスをしたりするのは、瞬発力が無いってことです。
つまり麻雀力が無いってことなんです。
瞬発力=瞬間的に判断する力は、麻雀が強くなるためには重要な要素なんですよ。



最も瞬発力が必要なのは、鳴きの判断をする時でしょうか。
例えば、ゲームでは鳴ける牌が出ると一瞬止まりますね。
(私もたまーにネットゲームをやるんですが、このシステムにどうしても慣れないんですね。
鳴き無しにしておくと鳴き忘れるし、鳴きありにしておくといちいち止まって煩わしい。
このシステムをうまく使いこなすのもネットゲームで勝つコツなのでしょうね。)
リアルの麻雀では、あなたが鳴きたい牌が出ても、誰も待ってはくれません。
ですから、あなたは鳴きたい牌が出たらすぐに発声しなければならない。
鳴くべき牌を常に考えていて、準備しておく必要があるのです。
また、
「鳴く予定だったけど、カンが入ったから面前でいこう」
とか
「面前の予定だったけど、この牌は薄いから鳴こう。」
など、相手の行動により、局面は常に変化していくのですから、あなたはそれに応じて瞬間的に判断していかなければなりません。
(「誰かが一牌ツモって切るたびに、局面は変化する」というマインドをしっかり身につけておいてくださいね。)
他にも、
「手がわりする牌が無くなったからリーチしよう」
「あいつからリーチ棒が出たからリーチしよう」
など、リーチの判断にも瞬発力は必要ですね。



2.「第1感」の大切さ
第1感」という言葉があります。
パッと見た第一印象で瞬時に判断すること。
直感的なひらめきです。

将棋ではよく使われる言葉ですね。
「第1感では2四歩だ。」
と、まず局面をパッと見て最善手を挙げてみます。
そして制限時間の中で検証し、
「やはり2四歩が最善だ。」
とか
「3五歩の方が優れているな」
とか考えて指すわけです。
麻雀ではこの「第1感」がとても大切なのです。
実戦で打牌選択をする時、あなたに与えられた時間は1~2秒。
将棋と違ってじっくりと検証する時間なんてありません。
ですから、麻雀ではほとんど第1感で打牌を選択していくことになります。
検証する暇がないのですから、あらゆるツモを想定して、
「これをツモったらこれを切る」
のようにあらかじめ決めておくことにより、瞬発力を高めていきます。
「経験則」や「流れ!?」など、あなたの引き出しをフル活用して、いかに第1感を最善手に近づけるか?
これが麻雀で勝つ上で必要なことなのです。
ですから、第1感を鍛えるにはとにかく数稽古です。
実戦を繰り返すことにより、あらゆるパターンをあなたの脳の引き出しに詰め込むのです。
その経験の積み重ねが、第1感、瞬間的に判断する力の源となるのです。



3.taroo流何切る勉強法
「何を切る」でもじっくり検証すれば誰でも正解できるのは当たり前のことなのです。
いかに正解を瞬間的に判断できるかどうかが問題なのです。
例えば、
「五萬切りだと8種23牌でテンパイ、六萬切りだと7種21牌でテンパイだから五萬切りが正解」
とか言っても、実際にはそんなこと数えてる時間なんかないじゃないですか?
もしかして強い人はみんな数えてるのかな?
少なくとも私はそんなこと考えたこともないし、それが強くなるため(少なくとも私程度の強さw)に必要なことだとは思いません。
そこで第1感を鍛えるための秘策「taroo流何を切る勉強法」をご紹介します。
(いや別に大したものではないんですが(笑))
以前「何を切る」が牌効率や手筋を覚えるのにとても役立つと書きました。
しかし、じっくり考えて出した答えが正解だとしてもあまり意味が無いのです。
いかに、第1感と正解を近づけるかが、強くなるために必要なのです。

1.まず問題をパッと見ます。
2.答えを第1感で考えます。(1~2秒)
3.次にじっくりと考えて答えを出します。(時間無制限)
4.出題者の答えを見ます。
5.出題者の答えとあなたの答え(2と3で出した答え)を照らし合わせて検証します。
必ずしもあなたの答えと出題者の答えが一致しなくてもかまいません。
あなたの第1感とじっくり考えた答えを一致させることが目的ですから。
(とはいえ、あまりにもとんでもない答えを出されても困りますが(笑))
そもそも「何を切る」って必ずしも正しい答えが書いてあるとは限りません。
出題者の答えは、あくまで出題者の答え。
答えの内の一つにすぎないのですから。
出題者の答えにつっこみを入れられるくらいになれれば完璧ですね(笑)



4.おすすめ本
■M・グラッドウェル 「第1感~『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい
データや検証も大事ですが、それが必ずしも正解ではないことを教えてくれる良書。
第1感は経験を積むことにより鍛えられるのです。
麻雀もそう。
知識、データばかりを詰め込んでも実戦では全く役にたちません。
打ち込みあるのみです。
■羽生善治 「決断力
帯の「直感の7割は正しい」と言う言葉につられて買ってしまいました(笑)
私は元々将棋が好きで、よくブログでもネタに使っています。
将棋と麻雀には共通点が多いと思います。
将棋を知らないあなたでも、麻雀に関するかなりの気づきを得られること必須です。
■羽生善治 「図解 羽生善治の頭脳強化ドリル
将棋の発想を仕事に活かすことを目的とした、ビジネスマン向けの本。
ビジネスマンだけでなく、麻雀打ちにもおすすめです(笑)
「決断力」を読んだなら是非!

押し引き■攻守の切り替え■~メルマガ第9号より


☆9.押し引き~攻守の切り替え
1.押し引きとは何か?
2.押し引きのバランス
3.おすすめ本とおすすめサイト



1.押し引きとは何か?
押し引きとは、勝負するか、オリるかを判断すること。
守備についてかいた前々号のメルマガで、「あなたが毎回アガれるわけではない」というマインドをご紹介しました。
基本的に麻雀は一番点棒を集めた人が勝ちですよね。
点棒は基本的にアガらなければ増えません。
ですからみなアガリを目指します。
しかし、全員がアガリを目指すわけですから、あなたが毎回アガれるわけではありません。
むしろ他の人がアガることの方が多いですよね。
そしてもう一つ重要なマインド
振込みは1人で点棒を支払うが、ツモられた場合は全員が点棒を支払う
というマインドもご紹介しました。
振込みは、振った相手だけでなく、他の2人とも点差が広がるのです。
振込みを減らすことは、麻雀で勝つことにつながります。
ですから、あなたはどこかで守備を考えなければならない。
攻めるか守るかを決める。
その判断が「押し引き」です。
麻雀が強くなるためには、押し引きはとても大事なのです。
押しが強すぎても駄目。
引きすぎても駄目。
押し引きのバランスが良い者が強者なのです。
そして、前回ご紹介した「マインド」と「メンタル」が「押し引き」に大きな影響を与えるのです。



2.押し引きのバランス
「勝利の方程式」における6つの力においての最重要項目が「マインド」と「メンタル」です。
そして次に重要なのがこの「押し引き」であるといっても過言ではありません。
「メンタル」は「マインド」によってバランスがとれています。
そして「押し引き」は「メンタル」によってバランスが取れているのです。

理不尽な結果が起こって点棒が減ったとしても、頭に血が上ってはいけません。
熱くなることによって、取りかえそうという気持ちが強くなり、普段のあなたより「押し」が強くなってしまいます。
これではすでにあなたの「押し引きバランス」が崩れてしまっています。
押し引きには正解の型はありません。
個人個人で押し引きの度合いは違うのです。
Aさんはこの局面では「押し」ますが、全く同じ局面でBさんは「引く」のです。
それでもAさんとBさんの雀力に差はありません。
両者とも強者と呼べる実力を持っています。
攻撃型、守備型というのは押し引きの違いから分類されているのです。
攻撃型にも強い人はいるし、守備型にも強い人はいるじゃないですか?
ですから、押し引きに正解は無いんですよ。
とはいえ、押しが強すぎても、引きすぎても麻雀は勝てません。
押し引きに正解はありませんが、間違いはあります。
強者の押し引きバランスの枠に入れるかどうかが、勝つために必要なのです。
図1:押し引きバランス
押し引きバランス.JPG 参考:「麻雀荘メンバー語録



強者は独自の押し引きのシステムを持っていて、それに基づいて攻めるか守るかを判断しています。
ほとんどの方は無意識にシステムを持っています。
あなたも心当たりありませんか?
「ピンフのみはリーチする」
「トップ目ならばカンはしない」
これらはまさに押し引きのシステムですね。
強くなるためには、あなたも押し引きのシステムを作らなければならないのです。
そしてシステムを作ることにより、メンタルを安定させるのです。
それが、押し引きのバランスを保つことにつながります。




3.おすすめ本とおすすめサイト
押し引きに関して書かれた本は皆無といってよいでしょう。
いや、むしろほとんどの本に書いてあるのです。
しかしそれは著者独自の押し引きシステムが書かれているのです。
そして先ほどもいいましたが、その判断は人によって全く違いますし、正解なんてものはありません。
ですから、あなたはいろいろな本を読んでみて、あなたにあった押し引きのシステムを取り入れるのが良いでしょう。
「この人はこういう局面で押すんだな」
「この人はここから引くのかぁ」
いろいろな考えを取り入れて、あなたに合ったもの、あなたが納得いくものだけを使えばいいでしょう。
以前にも言いましたよね。
全てを鵜呑みにするな、と。
それらの押し引きシステムを、あなたなりにうまく組み合わせて出来たものが、あなたオリジナルの押し引きシステムです。
できあがったオリジナルのシステムを実践していくことにより、さらに優秀なシステムに昇華させてゆくのです。
実践→検証→修正→実践→・・・
これの繰り返しです。
あなたもさっそくシステム作りにチャレンジしてみてください。



・おすすめ本
麻雀王2 最強の押し引き法則
私は押し引きに特化した本として期待して読んだのですが、誤植がとても多くちょっと雑な作りがとても残念です。
まあ500円という値段からしてこんなもんかと(笑)
それでもいいこともたくさん書いてありますから読んで損は無いでしょう。
やはり一場面だけ切り取って押し引きを考えるのは難しいですね。
最低でも一局単位で検証しなければ意味がないと思います。
私、その問題を打開するべく、あるプロジェクトを考えていますのでお待ちください。
といってもまだ企画段階ですが。
このプロジェクトこそ、私が以前からやりたかったものなんですね。
でも今ちょっと身動きが取れないんですよね(笑)
もうちょっとしたら発表できますかね。
もっとも企画倒れで封印されるかも知れませんけどね(笑)
それでも絶対にあなたのお役に立てるようなプロジェクトですから、楽しみにしていただきたいと思います。
・おすすめサイト
前回のメルマガでもご紹介した
麻雀荘メンバー語録version2.0」(「麻雀荘メンバー語録」)

実録麻雀エッセイ集
をおすすめします。
前回ご紹介してから、この二つのサイトに行ってみましたか?
とてもいいことが書かれているサイトですから絶対に読んでくださいね。
押し引きについて詳しく書かれています。

マインド+メンタル■攻守のセオリーを実行する力■


☆8. マインド+メンタル~攻守のセオリーを実行する力
1.「マインド」とは何か?
2.「メンタル」とは何か?
3.「マインド」と「メンタル」が一番重要
4.おすすめ本とおすすめサイト



今日は本当に大事なことを書きます。
気合を入れて読んでください。
小手先のテクニックを身につけるよりよっぽど重要です。



1.「マインド」とは何か?
「マインド」はあなたの麻雀に対する意識です。
あなたは麻雀のゲーム性を理解していますか?
麻雀が強くなるためには、麻雀がどういうゲームか理解することがとても大事なのです。
マインドについては前号でも少し紹介しました。
麻雀は4人でやるゲーム
麻雀に100%はない
など、麻雀に対する正しいマインドが身についていれば、本に書いてある小手先のテクニックを覚えるよりもよっぽど早く、効率よく強くなれます。
あなたは正しいマインドを身につけていますか?
といっても、あなたはマインドにはどのようなものがあるかわからないですよね?
前号でご紹介した6つのマインド以外にもたくさんあります。
今回だけではとても全てを挙げきれないので、少しずつご紹介していきます。
今回はとても大事なマインドの一つをご紹介しましょう。
それは
流れ
についてです。
いよいよ禁断のフレーズにとびこんでみました(笑)
私tarooが流れについてどう考えているのか?
結論から言うと、
「流れ」があるかどうかはわからない
です。
え?ズルいですか(笑)
でも、本当にわからないんですよ。
そもそも「流れ」の定義もあいまいだし、結局誰も証明できないんですよね?
じゃあ
「流れ」なんてない
と言い切ってしまってもいいのでしょうか?
しかし多くの強者(トッププロ)が「流れ」を肯定しているのも事実なのです。
彼らの経験則は決して無視できるものではないでしょう。
誰よりも麻雀を打ち、誰よりも麻雀のことを考えているはずですから。
そして誰よりも実績を残しています。
だから、「わからない」のです。
あるかもしれないし、ないかもしれない。
だからこそ、「流れ」に頼った戦術は用いないほうが良いのです。
いや、使ってもいいんですが、過信はしてはいけません。
麻雀において「見えないもの」は信じても良いですが、過信してはいけないのです。
(これもマインドの一つですね)
私は「流れ」に基づいた戦術は「楽しみの一つ」として扱います。
まあ遊び心ですね。
私は今はほとんど「流れ」について考えていません。
昔は結構「流れ」を意識していたんですよ。
でも、意識していた頃としていなかった頃の成績を比べてみても、全然変わらないのです。
むしろ意識しなくなってからのほうが安定感が増したくらいですね。
「流れ」があるかどうかはわからない
そして「流れ」など考えなくても私程度の成績なら誰でも残せます。
あなたは、「流れ」を意識した戦術が存在するということだけ知っていればいいと思います。



2.「メンタル」とは何か?
「メンタル」とは精神力。
メンタルが強い」とは、「精神的にタフである」「どんな状況でも落ち着いて判断できること」です。
強者は総じてメンタルが強いです。
「マインド」がしっかりしていないと「メンタル」に影響を与えます。
「マインド」という大きなくくりの中に「メンタル」があります。
麻雀に対する正しい認識があってこそ、精神は安定するのです。
麻雀に100%はない」というマインドが備わっていれば、たとえ5面張がカンチャンに負けたとしてもなんとも思いません。
そりゃあ10回に1回くらい負けることもあるでしょう。
毎回勝てたら逆に面白くないじゃないですか?
全てトータルで、長期的に考えよう」というマインドが備わっていれば、一時的な不調もなんとも思いません。
長い目で見ればスランプは当たり前に起こることですから。
スランプを乗り越えた後、絶好調が待っているのです。
もちろんあなたに相応の力が備わっていることが前提ですけどね。
強者はどんなに理不尽な現象が起こってもビクともしません。
常に「メンタル」が安定しています。
それは正しい「マインド」を身につけているからなのです。




3.「マインド」と「メンタル」が一番重要
この「マインド」と「メンタル」が「勝利の方程式」でご紹介した6つの力のなかで一番重要なのです。
マインドとメンタルの力がないと、せっかくあなたが身につけた技術を使いこなすことができません。
正しいマインドが身についていないばっかりに、同じように「正しいマインドが身についていない方」が解説した間違った技術を身につけてしまう可能性があります。
また、せっかく優秀なシステムを持っていても、メンタルが不安定なために実戦で使いこなすことができない、というのではもったいないのです。
ですから、あなたはまず一番に、「麻雀に対する正しい認識=マインド」を身につける必要があるのです。
どんなに技術があろうが、メンタルが無いだけで私の評価は落ちます。
多少技術が無くても、メンタルの強い人間を私は評価します。
負けがこむとすぐにふてくされてしまうあなた。
それこそまさに正しいマインドが備わっていない「メンタル弱者」です。
麻雀は100%勝つことなんて出来ないんですよ。



4.おすすめ本とおすすめサイト
正しいマインドを身につけるための素晴らしい本とサイトをご紹介します。
必ず読んでくださいね。
■とつげき東北 「超・入門 科学する麻雀」 ちなみに私は彼の信者ではありませんよ(笑)
ただ、この本はいいですね。
前作「科学する麻雀」ではとてもわかりにくい文章だったので、理解できない部分が多かったです。
というか途中で読む気が無くなるんですね(笑)
本書はライターの福地誠さんが編集されています。
ですから前作とほぼ同じ内容ながら、とても読みやすい。
さすが福地さんです。
「マインド」そして「押し引き」について書かれた名著であると思います。
もちろん全部を肯定するわけではありません。
というか、いい事言っているのは一部なんですが、それがめちゃめちゃ大事なことなんですよ。
いままで一般的に言われてこなかったことだけに、この本の功績はめちゃめちゃ大きいと思います。
■天野晴夫 「リーチ麻雀論改革派」 「マインド」に関していいことが書いてあります。
「流れ」や、「押し引き」の判断基準について書いてあります。
個人的には常に批判から入る展開は好きではないのですが、それ以上にたくさんの気づきが得られる名著です。
■「麻雀荘メンバー語録version2.0
カリテンさん(日本プロ麻雀協会の木原浩一さん)のブログです。
最近「麻雀荘メンバー語録」をリニューアルしたようです。
とりあえず過去ログ倉庫を漁ってください。
おすすめです。
必ずあなたの麻雀に影響を与えるはずです。
強者の言うことにはとても説得力があります。
「押し引き」や「マインド」に関してとてもいいことが書いてあります。
■「実録麻雀エッセイ集
麻雀解析家(「超・入門 科学する麻雀」より)、ピュー太郎さんのサイト。
こちらも素晴らしいサイトです。
とくに「押し引き」について書いてありますが、「マインド」に関してもいいことが書いてあります。
「麻雀の扉」をぜひ読んで下さい。

ベタオリ+受け■守備の要■


☆7.ベタオリ+受け~守備の要
1.守備の必要性
2.ベタオリの必要性
3.受けの必要性
4.守備の一貫性
5.オリ打ちは良いか悪いか
6.守備に関するおすすめ本とおすすめウェブサイト



前回は「6.牌効率+手筋~攻撃の要」について書きました。
攻撃の要となる、牌効率と手筋を覚えるのには、とにかく本で勉強すること。
何度も何度も繰り返し本を読み、あらゆるパターンを丸暗記して、実践せよ。
とにかく数稽古だ!
そう書きました。



さて今日は「守備」について書こうと思います。
まず守備の必要性について説明します。



1.守備の必要性
基本的に麻雀は四人でやるゲームですよね。
ということは、あなたが毎回アガれるわけではないわけです。
単純に考えれば、あなたがアガる確率は4分の1なのです。
「攻撃は最大の防御」とばかりに、ゼンツ(全ツッパ。要は全くオリない)する方もいらっしゃるでしょう。
私も昔はそうでしたよ。
たしかに、あなたが全部アガリきれば、全く失点することなくゲームが進められますね。
でも、あなた以外に3人が同じようにアガろうとしているわけです。
その中で、あなたは全ての局をアガりきれる自信がありますか?
無理ですよね。
前回ご紹介した、攻撃の要「牌効率」と「手筋」をどんなに極めても、あなたが全ての局をアガることは不可能なのです。
ですから、あなたはどこかで守備を考えなければならないのです。
あなたに麻雀に対する正しい認識があれば、守備に対してもっと考えなければいけないことがわかるはずなのです。
麻雀は4人でやるゲーム
あなたが毎回アガれるわけではない
そして、
振込みは1人で点棒を支払うが、ツモられた場合は全員が点棒を支払う
ということをしっかり認識していれば、守備に対してもっと意識しなければならないことがわかるはずです。
これらの「麻雀に対する正しい認識=マインド」は次回のメルマガから詳しく書いていきます。
あらゆる手段を用いて失点を減らす努力をすること。
これが守備です。
守備の方法はいろいろあります。
ベタオリ、受け、絞り、差込みetc
その中でも、もっとも基本的で重要なのが、「ベタオリ」と「受け」なのです。



2.ベタオリの必要性
「ベタオリ」とは、ほぼアガリを放棄して、相手に振り込まないことを最優先に、安全牌を捨てていくこと。
もっとも基本的な守備ですが、もっとも重要なことです。
相手に振り込まないことを最優先にする
これがとても大事なのです。
先ほど触れましたが、「振込みは1人で点棒を支払うが、ツモられた場合は全員が点棒を支払う
というマインドがあなたに備わっていれば、ベタオリの重要性がわかるはずです。
あなたが放銃することにより、アガッた相手だけじゃなく、他の2人とも点差が広がるのです。
逆にツモられるのであれば、他の2人とは点差は変わらないわけです。(まぁ親とかだと別ですが)
さらに言えば、横移動であればあなたの点棒は減らないわけです。
(横移動とは、あなたに関係の無い2人で点棒をやりとりすること)
例えば
東1局 
あなたは南家です。
親からリーチが入りました。
①あなたが親リーチにツッパって12000を打ったとしましょう。
すると親とは24000点差になります。
西家、北家とは12000点差です。
あなたはラス目です。
東家 37000
南家 13000
西家 25000
北家 25000
②あなたがベタオリして親が4000オールをツモッたとしましょう。
すると親とは16000点差になります。
西家、北家とは同点です。
あなたは2着目です。
東家 37000
南家 21000
西家 21000
北家 21000
③あなたがベタオリして親が北家から12000をアガったとしましょう。
すると親とは12000点差になります。
西家と同点の2着目です。
東家 37000
南家 25000
西家 25000
北家 13000
④あなたがベタオリして流局したとしましょう。
親の1人テンパイです。
親はリーチをかけているので、3000点差になります。
西家、北家とは同点の2着です。
東家 27000
南家 24000
西家 24000
北家 24000
供託1000点
どうですか?ベタオリの意味が少しわかりましたか?
順位ウマがある場合、着順は常に意識していなければなりません。
一つでも上の着順を目指すために、ベタオリは必須の技術なのです。
とはいえ、毎回ベタオリをしてアガリを放棄するわけにもいきません。
攻守のバランスが大事であることは以前に書きました。
どの段階でベタオリをするのか?まだ攻めるのか?
「押し引き」に関しては次回以降のメルマガで書きますね。



3.受けの必要性
「受け」とは、完全にアガリは放棄せず、比較的安全牌と思われる牌を切り、隙があればテンパイを組み、アガリを狙うこと。
「受け」を中途半端な守備と考えて嫌う方もいらっしゃるでしょう。
でも、テンパイ料ってバカにならないんですよ。
とはいえ、テンパイ維持やリーチをさばくことにこだわりすぎて放銃してしまっては元も子もない。
無理をしないのが「受け」の基本的な考えです。
もちろん
テンパイ連荘のルールで、最後の親権を維持しなければならない局面
オーラス、テンパイノーテンでトップが変わる局面
などなど、無理をしてでもテンパイにとらなければならない局面は頻繁にあります。
このような局面に力を発揮するのが「受け」の技術なのです。
危険牌を切らないようにしてテンパイを組む技術
そして隙があれば相手の手をさばき、アガリを拾う技術
「受け」はめちゃめちゃ大事なんですよ!



4.守備の一貫性
「一度止めた牌は切るな」
「ベタオリから急に攻めにでるのは一貫性が無い」
こういう考え方はありますね。
私も昔はそういう考えでした。
でもね。
誰かが一牌ツモって切るたびに、局面は変化する
のです。
これも大事なマインドです。
局面が変化すれば、それに応じてあなたも対応するのは当たり前のことです。
ずっと止めていた危険牌が安全そうになったら切るでしょう。
あなたの手が整ってきて勝負に値する手になったら、危険牌でも切るでしょう。
それで放銃したからって悔やむことは何一つ無い。
問題なのは、
「一貫性が無いことは駄目だ」という考え方にとらわれすぎることによって、メンタルバランスを崩すこと。
いや、もしあなたが「一貫性がある」ことを最重要視していて、それがあなたのメンタルを安定させる要素であるのなら、「一貫性」を追い続けて構いませんよ。
考え方は人それぞれですから。
ただ、「誰かが一牌ツモって切るたびに、局面は変化する」ということだけは認識しておいてください。
とっても大事なマインドです。



5.オリ打ちはいいか悪いか
片山まさゆき 「打姫オバカミーコ 3巻」より
波溜 「麻雀タブーランキングNO.1はオリ打ちだ」
五条 「オリ打ちは悪くない。
その局面で最も安全性の高い牌を打つことは長いスパンで見れば結局得なんだ。
問題なのはオリ打ちを罪悪視して攻めに傾きすぎたバランスの悪い戦術になることだ。
ベタ押ししてアガれない時もあれば、ベタオリしてオリ切れない時もあるでしょう。」
波溜 「勝負においており打ちは罪悪だ。
攻めていれば打ちこんでいなかった牌で打ちこみにまわるのは最も避けなければならない
愚行なんだよ。」
五条 「古いぜ波溜さん。」



オリ打ちは悪くない
この考えをはじめて聞いたときは波溜さん(片山先生)同様、とても感銘を受けました。
ただ、私と片山先生は、オリ打ちによる問題点の考え方が少し違います。
片山先生は、「オリ打ちは罪悪だ」と考えることによって、攻めに傾きすぎたバランスの悪い戦術になることを問題視しています
私は、「オリ打ちは罪悪だ」と考えることによって、いざオリ打ちしたときにメンタルバランスを崩すことを問題視しています。
私も以前は、「オリ打ちは罪悪だ」と考えていました。
それゆえ、攻めに傾きすぎた麻雀を打っていました。
いざオリ打ちをしてしまったときは、熱くなって自分の麻雀が打てなくなることもしばしばありました。
でも、「オリ打ちは悪くない」という考え方を実践することにより、メンタルバランスがとても良くなりました。
ベタオリすると判断したところは、きっちりベタオリする。
今ではたとえ手詰まりになって放銃しても、全く後悔しません。
長い目で見れば得をしているのですから。
逆に、正しいベタオリが出来なくて後悔することはあります。
私のベタオリ技術の未熟さが原因です。
そういうときでも、後に引きずることはありません。
後悔の種類が違いますから。
もちろん、波溜さんや昔の私のように「オリ打ち」をすることがあなたのメンタルバランスを崩すのであれば、
絶対にオリ打ちをしないように心がけるべきでしょう。
でも、100%オリ打ちしないのはどんな一流プロでも不可能です。
麻雀に100%はない
これはとても重要なマインドです。
そして
オリ打ちは悪くない
これもあなたに身につけていただきたいマインドですね。
守備的に打って、たとえ悪い結果が出たとしても、長期的にみれば得になるのです。
目先の結果にとらわれて、メンタルバランスを崩すのが一番よくない。
全てトータルで、長期的に考えよう
これが勝つための秘訣、マインドなのです。
もっともメンタルを安定させる考え方なのです。
そして私が「勝つためにはシステムを作れ」といっているのも、
この「全てトータルで、長期的に考えよう
というマインドに基づいたものなのです。
目先の結果にとらわれず、長期的な結果を追い求めるのです。
あなたにとって優秀なシステムを使い続ければ、絶対に結果が出ます。
たとえ今、10連敗しようとも、そのあとに20連勝があるのです。
もし結果が出ないのであれば、それはシステムに欠陥があるのです。
そこでシステムに修正を入れていくのです。
ちょっと話がそれましたが・・・
マインドやメンタル、そしてシステムに関しては次回からのメルマガで詳しく書いていきますから、楽しみにしていてくださいね。



6.守備に関するおすすめ本とおすすめウェブサイト
あなたはまずきっちりとした守備の技術を身につけてください。
具体的な守備の技術に関しては、いろいろな書籍やウェブサイトでご紹介されていますので、今回はいちいち書きません。
いずれ重要なところのみ、ちょこちょこご紹介していくと思います。
まずは以下でご紹介する本、そしてウェブサイトでしっかり勉強しておいてください。
☆おすすめ本
・五十嵐毅 「至高の守備
守備のみに特化した本。
なかなかいいこと書いてありますが、全然売ってない。
廃刊?
・井出洋介 「東大式 麻雀に勝つ考え方―攻め・守り・状況判断の新セオリー
前回のメルマガでもご紹介しましたが、守備についてもいいこと書いてあります。
必読。
・金子正輝 「最強プロが教える常勝の麻雀―牌の流れをズバリ読み切る『牌流定石』で必ず勝つ法
金子さんといえば、よく牌流定石だけがクローズアップされてますが、それだけじゃない。
この本めちゃめちゃいいですよ。
私が麻雀を勉強し始めたときのバイブル。
守備についてもいいこと書いてありますし、特にリーチの考え方については必読です。
必読。



☆おすすめウェブサイト
「かにマジンの麻雀やおよろず」
守備のところだけじゃなく、全て読んで欲しいです。
いいこと書いてありますよ。



前にも書きましたが、書いてあること全てを鵜呑みはしないでください。
これだけいろいろな本やウェブサイトをご紹介すると、当然それぞれ矛盾することが書いてあります。
どの考え方を使うかはあなた次第。
あなたの考え方に合った、使えるところだけを吸収してくださいね。

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    ◆taroo(たろー)

    雀荘検索「麻雀王国」やニュースサイト「麻雀ウォッチ」で麻雀界の情報を発信しています。こちらはtarooの個人ブログで、麻雀業界についてあれこれ書いています。
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