うまぶり注意


うまぶり」とは「うまぶっている人」
つまり自分が上手いと勘違いしている人のことを指します。
どのような行動が「うまぶり」なのか?
例を挙げてみましょう。
1.手牌が開かれる前に点棒を払う。
(あなたの打点はお見通しですよ)
2.精算表示が出る前にお金を払う。
(表示なんか見なくても計算できるよ)
3.小手返しがガチャガチャうるさい
(牌捌きキレイでしょ)
4.無駄に早すぎる
(参考:「牌を落とすのが早すぎる」「一呼吸置こう」)
5.無駄な動き
(かっこつけた打牌、無駄に強打)
6.対局中に相手にマナーを強要する
(たいして重要でないことも注意する)
7.初心者に厳しい
(「下手くそが入ったからつまらなくなった」などの初心者を軽視した発言。)
8.レートに関する発言
点五だと全ツッパになっちゃうんだよね
とか
私「点三で良かったらすぐに入れますけど」
うまぶり「点三なんかやってられないよ
私「わかりました。それでは少々お待ちください。(おいおい、点三と点五の何が違うんだよ)」
なんてやりとりw。
どうですか?
あなたにも心当たりありませんか?
本当に実力がある人はこんなことしません。
とくに注意していただきたいのが、「7.初心者に厳しい」です。
「うまぶり」は初心者に厳しいです。
「あいつがアガラスするから負けちゃったよ」
などのアガリ批判をします。
(アガラスされる前にアガらないのが悪いし、それまでにトップ目に立っておかないあなたが悪い)
そんな初心者相手に負けたのはどこのどなたでしょうか?
初心者がいたらまぎれるから勝てない?
弱いところから確実に点数を稼げるのが本当の強者ですよ。
強い人からアガッた満貫と初心者からアガッた満貫の価値は一緒」なんですよ。
強い人のいる卓で勝った1万円と弱い人のいる卓で勝った1万円の価値は一緒」なんです。
(強い人に勝ったほうが、満足度は高いでしょうが)
だったら、初心者から点棒を稼いだほうが楽だし、効率的でしょ?
去年のプロ野球のパ・リーグは日本ハムがリーグ戦で1位でした。
その成績表がこちらです。
2位の西武には負け越しているにも関わらず、オリックス、楽天に圧倒的に勝ち越している(ともに17勝3敗)ので優勝したのです。
弱いところから確実に勝つことができること、取りこぼしが無いことこそが強者たるゆえんなのです。
麻雀は4人でやるゲーム」であり、「誰からアガろうが点棒の価値は一緒」なのです。
とても大事なマインドです。
あなたも初心者だった頃があったはずです。
なけなしのお金を握り締めて、初めてフリー雀荘に行ったことを思い出してください。
緊張して手が震えていたことを思い出してください。
山を前に出さなかったり、リンシャン牌をおろさなかったことを、何度も注意されながら覚えていったあの頃を思い出してください。
あなたの目の前にいる初心者は、昔のあなたそのものですよ。
広い心で受け入れてあげましょうよ。
全国のうまぶり諸君。
初心者にやさしくね。
過度なうまぶりはお客様よりも雀荘メンバーに嫌われます。
(初心者に厳しいとお店としては困るんです)
謙虚な姿勢を忘れずに。
参考:うまぶりポーズ
IMG_1261.JPG うまぶりがよくやっているポーズ(笑)
※別にこのポーズが悪いわけではありません
マナ悪度 ☆☆☆☆☆
マナ悪率 ☆☆☆

瞬発力■素早い判断力、第1感の大切さ


☆10.瞬発力~素早い判断力、第1感の大切さ
1.瞬発力とは?
2.「第1感」の大切さ
3.taroo流何切る勉強法
4.おすすめ本



1.瞬発力とは?
ここでいう「瞬発力」とは「瞬間的に判断する力」のことです。
麻雀は4人のプレイヤーの1打1打で状況がころころ変わる上に、
それぞれの持ち時間はものすごく短いのです。
その目まぐるしく変わる局面に、瞬間的に判断して対応していく力が必要なのです。
ものすごいスピードで打つ人っているじゃないですか?
(雀鬼流を思い浮かべていただければ良いかと)
私なんかは結構遅いほうなんですがね。
彼らと打つと、瞬時にたくさんのことを考えなければならない。
彼らのスピードについていけなくて、間違った打牌をしてしまったり、鳴きたい牌が鳴けなかったり、判断ミスをしたりするのは、瞬発力が無いってことです。
つまり麻雀力が無いってことなんです。
瞬発力=瞬間的に判断する力は、麻雀が強くなるためには重要な要素なんですよ。



最も瞬発力が必要なのは、鳴きの判断をする時でしょうか。
例えば、ゲームでは鳴ける牌が出ると一瞬止まりますね。
(私もたまーにネットゲームをやるんですが、このシステムにどうしても慣れないんですね。
鳴き無しにしておくと鳴き忘れるし、鳴きありにしておくといちいち止まって煩わしい。
このシステムをうまく使いこなすのもネットゲームで勝つコツなのでしょうね。)
リアルの麻雀では、あなたが鳴きたい牌が出ても、誰も待ってはくれません。
ですから、あなたは鳴きたい牌が出たらすぐに発声しなければならない。
鳴くべき牌を常に考えていて、準備しておく必要があるのです。
また、
「鳴く予定だったけど、カンが入ったから面前でいこう」
とか
「面前の予定だったけど、この牌は薄いから鳴こう。」
など、相手の行動により、局面は常に変化していくのですから、あなたはそれに応じて瞬間的に判断していかなければなりません。
(「誰かが一牌ツモって切るたびに、局面は変化する」というマインドをしっかり身につけておいてくださいね。)
他にも、
「手がわりする牌が無くなったからリーチしよう」
「あいつからリーチ棒が出たからリーチしよう」
など、リーチの判断にも瞬発力は必要ですね。



2.「第1感」の大切さ
第1感」という言葉があります。
パッと見た第一印象で瞬時に判断すること。
直感的なひらめきです。

将棋ではよく使われる言葉ですね。
「第1感では2四歩だ。」
と、まず局面をパッと見て最善手を挙げてみます。
そして制限時間の中で検証し、
「やはり2四歩が最善だ。」
とか
「3五歩の方が優れているな」
とか考えて指すわけです。
麻雀ではこの「第1感」がとても大切なのです。
実戦で打牌選択をする時、あなたに与えられた時間は1~2秒。
将棋と違ってじっくりと検証する時間なんてありません。
ですから、麻雀ではほとんど第1感で打牌を選択していくことになります。
検証する暇がないのですから、あらゆるツモを想定して、
「これをツモったらこれを切る」
のようにあらかじめ決めておくことにより、瞬発力を高めていきます。
「経験則」や「流れ!?」など、あなたの引き出しをフル活用して、いかに第1感を最善手に近づけるか?
これが麻雀で勝つ上で必要なことなのです。
ですから、第1感を鍛えるにはとにかく数稽古です。
実戦を繰り返すことにより、あらゆるパターンをあなたの脳の引き出しに詰め込むのです。
その経験の積み重ねが、第1感、瞬間的に判断する力の源となるのです。



3.taroo流何切る勉強法
「何を切る」でもじっくり検証すれば誰でも正解できるのは当たり前のことなのです。
いかに正解を瞬間的に判断できるかどうかが問題なのです。
例えば、
「五萬切りだと8種23牌でテンパイ、六萬切りだと7種21牌でテンパイだから五萬切りが正解」
とか言っても、実際にはそんなこと数えてる時間なんかないじゃないですか?
もしかして強い人はみんな数えてるのかな?
少なくとも私はそんなこと考えたこともないし、それが強くなるため(少なくとも私程度の強さw)に必要なことだとは思いません。
そこで第1感を鍛えるための秘策「taroo流何を切る勉強法」をご紹介します。
(いや別に大したものではないんですが(笑))
以前「何を切る」が牌効率や手筋を覚えるのにとても役立つと書きました。
しかし、じっくり考えて出した答えが正解だとしてもあまり意味が無いのです。
いかに、第1感と正解を近づけるかが、強くなるために必要なのです。

1.まず問題をパッと見ます。
2.答えを第1感で考えます。(1~2秒)
3.次にじっくりと考えて答えを出します。(時間無制限)
4.出題者の答えを見ます。
5.出題者の答えとあなたの答え(2と3で出した答え)を照らし合わせて検証します。
必ずしもあなたの答えと出題者の答えが一致しなくてもかまいません。
あなたの第1感とじっくり考えた答えを一致させることが目的ですから。
(とはいえ、あまりにもとんでもない答えを出されても困りますが(笑))
そもそも「何を切る」って必ずしも正しい答えが書いてあるとは限りません。
出題者の答えは、あくまで出題者の答え。
答えの内の一つにすぎないのですから。
出題者の答えにつっこみを入れられるくらいになれれば完璧ですね(笑)



4.おすすめ本
■M・グラッドウェル 「第1感~『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい
データや検証も大事ですが、それが必ずしも正解ではないことを教えてくれる良書。
第1感は経験を積むことにより鍛えられるのです。
麻雀もそう。
知識、データばかりを詰め込んでも実戦では全く役にたちません。
打ち込みあるのみです。
■羽生善治 「決断力
帯の「直感の7割は正しい」と言う言葉につられて買ってしまいました(笑)
私は元々将棋が好きで、よくブログでもネタに使っています。
将棋と麻雀には共通点が多いと思います。
将棋を知らないあなたでも、麻雀に関するかなりの気づきを得られること必須です。
■羽生善治 「図解 羽生善治の頭脳強化ドリル
将棋の発想を仕事に活かすことを目的とした、ビジネスマン向けの本。
ビジネスマンだけでなく、麻雀打ちにもおすすめです(笑)
「決断力」を読んだなら是非!

ラス半コール


フリー雀荘に遊びに行って、あなたにとって最後の半荘を「ラス半」といいます。
ラス半コール」とはラス半であることを店側に伝えること。
「この半荘でラス半で」
のように伝えます。
これがあると店は卓組みがやりやすいのです。
ちなみにフリー専用です。
この前セットのお客様にラス半コールを言われました。
その時は笑顔で「はいわかりました。」と返事しましたが(笑)
セットのお客様はラス半を言わなくてもいいんですよ。
でも満卓だとセットのラス半コールも結構ありがたいんですよね。
せっかくいらっしゃったセットのお客様を帰さずに済みますから。
このラス半コールにもマナーがあります。
ラス半コールは半荘の始まる前に言うのがマナーです。
ラス前やオーラスで言ってもあまり意味が無い。
(まぁ何も言わないよりはマシですが。)
そして、「もしラス(もしかしたらラス半)」はしないほうが良いです。
もしラスというのはお金や時間の都合であったりします。
ようするに、
4着ならお金がなくなるからやめる。
早く終わるならもう一回やる。
という理由で「もしかしたら」なのです。
これもあまりマナーがよろしくない。
不確定要素があると卓組みをしづらいのです。
お店としてははっきりさせていただきたいのです。
私はもしラスは使いません。
もし使うなら、ラス半が確定した時点でメンバーに言うべきでしょう。
もしラスを3回くらい続行して、いきなりやめられると本当に困るんですよね。
もしラスを多用する人はメンバーに嫌がられますから気をつけてくださいね。
「いつやめようが客の勝手だろ」
という意見もあるでしょう。
まぁ確かにそうですね。
じゃあラス半コールなんていらないですかね?
たしかにオンラインゲームではラス半コールは無いです。
でもそれはユーザーがいっぱいいるから。
ほとんど待つことなく、すぐに次のゲームができるのです。
雀荘だとそうもいかないのです。
流行っているお店だとお客様がばんばんくるので、突然の「ダマ欠け(ラス半コールなしでやめること)」にも対応できますけどね。
ラス半コールは円滑な卓組みもためにも必要なのです。
お客様を待たせないためであって、決して店側の一方的な都合ではないのです。
ですからみなさんラス半コールはしっかりお願いしますね(笑)
そういえばこの前お客様に「ラス半続行!」って言われました。
ラス半続行?
なんですか?(笑)
「頭痛が痛い」みたいな。
急にやめたくなったり、続行したくなる気持ちはわかるんですけどね。
でもやはりマナ悪なのです。
マナ悪度 ☆☆
マナ悪率 ☆☆☆☆☆

押し引き■攻守の切り替え■~メルマガ第9号より


☆9.押し引き~攻守の切り替え
1.押し引きとは何か?
2.押し引きのバランス
3.おすすめ本とおすすめサイト



1.押し引きとは何か?
押し引きとは、勝負するか、オリるかを判断すること。
守備についてかいた前々号のメルマガで、「あなたが毎回アガれるわけではない」というマインドをご紹介しました。
基本的に麻雀は一番点棒を集めた人が勝ちですよね。
点棒は基本的にアガらなければ増えません。
ですからみなアガリを目指します。
しかし、全員がアガリを目指すわけですから、あなたが毎回アガれるわけではありません。
むしろ他の人がアガることの方が多いですよね。
そしてもう一つ重要なマインド
振込みは1人で点棒を支払うが、ツモられた場合は全員が点棒を支払う
というマインドもご紹介しました。
振込みは、振った相手だけでなく、他の2人とも点差が広がるのです。
振込みを減らすことは、麻雀で勝つことにつながります。
ですから、あなたはどこかで守備を考えなければならない。
攻めるか守るかを決める。
その判断が「押し引き」です。
麻雀が強くなるためには、押し引きはとても大事なのです。
押しが強すぎても駄目。
引きすぎても駄目。
押し引きのバランスが良い者が強者なのです。
そして、前回ご紹介した「マインド」と「メンタル」が「押し引き」に大きな影響を与えるのです。



2.押し引きのバランス
「勝利の方程式」における6つの力においての最重要項目が「マインド」と「メンタル」です。
そして次に重要なのがこの「押し引き」であるといっても過言ではありません。
「メンタル」は「マインド」によってバランスがとれています。
そして「押し引き」は「メンタル」によってバランスが取れているのです。

理不尽な結果が起こって点棒が減ったとしても、頭に血が上ってはいけません。
熱くなることによって、取りかえそうという気持ちが強くなり、普段のあなたより「押し」が強くなってしまいます。
これではすでにあなたの「押し引きバランス」が崩れてしまっています。
押し引きには正解の型はありません。
個人個人で押し引きの度合いは違うのです。
Aさんはこの局面では「押し」ますが、全く同じ局面でBさんは「引く」のです。
それでもAさんとBさんの雀力に差はありません。
両者とも強者と呼べる実力を持っています。
攻撃型、守備型というのは押し引きの違いから分類されているのです。
攻撃型にも強い人はいるし、守備型にも強い人はいるじゃないですか?
ですから、押し引きに正解は無いんですよ。
とはいえ、押しが強すぎても、引きすぎても麻雀は勝てません。
押し引きに正解はありませんが、間違いはあります。
強者の押し引きバランスの枠に入れるかどうかが、勝つために必要なのです。
図1:押し引きバランス
押し引きバランス.JPG 参考:「麻雀荘メンバー語録



強者は独自の押し引きのシステムを持っていて、それに基づいて攻めるか守るかを判断しています。
ほとんどの方は無意識にシステムを持っています。
あなたも心当たりありませんか?
「ピンフのみはリーチする」
「トップ目ならばカンはしない」
これらはまさに押し引きのシステムですね。
強くなるためには、あなたも押し引きのシステムを作らなければならないのです。
そしてシステムを作ることにより、メンタルを安定させるのです。
それが、押し引きのバランスを保つことにつながります。




3.おすすめ本とおすすめサイト
押し引きに関して書かれた本は皆無といってよいでしょう。
いや、むしろほとんどの本に書いてあるのです。
しかしそれは著者独自の押し引きシステムが書かれているのです。
そして先ほどもいいましたが、その判断は人によって全く違いますし、正解なんてものはありません。
ですから、あなたはいろいろな本を読んでみて、あなたにあった押し引きのシステムを取り入れるのが良いでしょう。
「この人はこういう局面で押すんだな」
「この人はここから引くのかぁ」
いろいろな考えを取り入れて、あなたに合ったもの、あなたが納得いくものだけを使えばいいでしょう。
以前にも言いましたよね。
全てを鵜呑みにするな、と。
それらの押し引きシステムを、あなたなりにうまく組み合わせて出来たものが、あなたオリジナルの押し引きシステムです。
できあがったオリジナルのシステムを実践していくことにより、さらに優秀なシステムに昇華させてゆくのです。
実践→検証→修正→実践→・・・
これの繰り返しです。
あなたもさっそくシステム作りにチャレンジしてみてください。



・おすすめ本
麻雀王2 最強の押し引き法則
私は押し引きに特化した本として期待して読んだのですが、誤植がとても多くちょっと雑な作りがとても残念です。
まあ500円という値段からしてこんなもんかと(笑)
それでもいいこともたくさん書いてありますから読んで損は無いでしょう。
やはり一場面だけ切り取って押し引きを考えるのは難しいですね。
最低でも一局単位で検証しなければ意味がないと思います。
私、その問題を打開するべく、あるプロジェクトを考えていますのでお待ちください。
といってもまだ企画段階ですが。
このプロジェクトこそ、私が以前からやりたかったものなんですね。
でも今ちょっと身動きが取れないんですよね(笑)
もうちょっとしたら発表できますかね。
もっとも企画倒れで封印されるかも知れませんけどね(笑)
それでも絶対にあなたのお役に立てるようなプロジェクトですから、楽しみにしていただきたいと思います。
・おすすめサイト
前回のメルマガでもご紹介した
麻雀荘メンバー語録version2.0」(「麻雀荘メンバー語録」)

実録麻雀エッセイ集
をおすすめします。
前回ご紹介してから、この二つのサイトに行ってみましたか?
とてもいいことが書かれているサイトですから絶対に読んでくださいね。
押し引きについて詳しく書かれています。

  • プロフィール

    ◆taroo(たろー)

    雀荘検索「麻雀王国」やニュースサイト「麻雀ウォッチ」で麻雀界の情報を発信しています。こちらはtarooの個人ブログで、麻雀業界についてあれこれ書いています。
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